作業療法士転職ガイド|OTの転職成功方法を解説!【5ステップ】

今回は、作業療法士で初めて転職する方のための
転職成功ガイドブックをご用意しました!

入職して3年経つけど、そろそろ他の職場も見てみたい…。今の職場は学校の紹介で入ったから、転職って何からしたらいいの?そもそも本当に転職すべきかな?

今回の記事ではこんな方のお悩みを解決していきます!

記事の内容

転職するべきか、客観的に見た作業療法士のお話

転職を決意したら何からすべきか「転職の手順と流れ」

作業療法士の転職で失敗する人と成功する人の違い

初めての作業療法士として転職をするときの、やること・注意すべきことを解説していきます。

転職しない方がいい?作業療法士を客観的に見る

転職の手順や流れをご説明する前に「そもそも、本当に転職するべきかな?」と悩む人もいると思うので

作業療法士さんの現実を先に少しだけご紹介しておきます。

まとめておくとこんな感じです。

作業療法士は希少価値があるので、求人は選べる

給料は働く場所によって全然違うので、ネット情報をあまり気にしなくていい

将来性も高いので、「いまの職場しかない」と思わなくていい

作業療法士は理学療法士よりも希少価値が高め

現在の作業療法士の有資格者の数は、約95,000人。

対する理学療法士は約175,000人と、有資格者の人数で言うと理学療法士の半分ほどしかいません。

(引用:医療創生大学 Medipropedia

そのため、あくまで地域差や分野により異なりますが

求人の数の多さ・種類の多さで比べると作業療法士さんの方が多い傾向にあります。

「狙っている急性期病院があるけど、OTなら募集している!」という状況の方が起こりやすいです。

作業療法士の給料は職場によってかなりの差がある

リハビリ職全般に言えることですが

作業療法士の給料は働く場所で全く異なります。(病院か訪問かなど)

しかしインターネットでは、OTの平均年月収はこのように謳われています。

作業療法士の平均給与

月収約27万円/月
平均年収.com参考

え!30万円以上も貰えるなんて、私のお給料低いんだなあ…

これは経験年数や職場を考慮されていないので、あまり参考にしないでおきましょう。

ネットの適当な平均給与だけ見て、今の自分の給料が高い・低いと判断するのはおすすめではありません。

ちなみに、経験3年程度のOTの給料をざっくり言うと

病院や介護施設なら25万円・訪問看護なら30万円・小児分野なら22万円

これくらいが妥当です。

詳しくは「作業療法士さんの施設別平均給料」の記事でご紹介しています。

将来性が広がりつつある職種

これは、ミマの見解も含んだものになりますが

今や、作業療法士=医療・介護業界で働く資格者ではありません。

  • YouTubeやブログで専門知識を拡散し広告収入を得る
  • 書籍の出版
  • 独自講習会にて講師として活躍
  • 福祉用具販売員として一般企業に就職

今ではこのような選択肢が増え、有名人でなくても書籍出版などを行う人は少なくありません。

副業としての仕事もありますが、資格を活かしてできることが増えている職業だと言えるでしょう。

自身がやりたいリハビリを追いかけることはもちろん素晴らしいですが、病院の次も絶対に病院に転職する必要はないということです。

作業療法士が転職を決意したらやるべきこと

転職を決意したらやるべきことは、次の5ステップです。

その①.転職の流れを理解する

その②.自分の今の状況を整理する

その③.選択肢を知る

その④.スケジュールを組む

その⑤.実際に行動してみる

その①.転職の流れを理解する

どのタイミングで何が必要か把握するため、転職を決意したらまず全体の流れを知りましょう。

転職するぞ!!

ここから、転職先が決まるまでの流れは以下の通りです。

STEP.1
転職の条件を整理(1日程度)
転職したい理由・どんな職場へ転職したいかなど。転職における希望を考えます。
STEP.2
求人を探す(1週間程度)
ステップ1で考えた希望を元に、求人を探してみましょう。転職エージェントや転職サイトを利用するならこのタイミングから。
STEP.3
求人に応募・選考(2〜3週間程度)
気になった求人に応募して、選考を受けます。ここで書類作成・面接対策が必要となります。
STEP.4
選考結果(2週間程度)
合格であれば、条件を元に入職するか考えましょう。
STEP.5
転職先決定(1週間程度)
ステップ4で納得がいけば転職先が決定。気に入らなければステップ3に戻ります。

その②.自分の状況を整理する

自分の状況を整理することは、転職するときに1番重要なポイントです。

自分の状況って?

転職の方向性を決めるために必要な情報のことです。

例えば、

急性期病棟が嫌!転職したい!!

こう考えて転職を決意したのに、いろんな求人を見てたくさんの病院に応募していると

転職先決まったー!!
あれ??また急性期病院だな…
まあいっか!(笑)

かなり極端な話ですが、こんな嘘みたいなことが意外と起こります。

転職後に後悔しないためにも、

どの方向に向けて転職を進めるのかは必ず決めておきましょう。

そのために整理しておくべき項目は以下のようなものです。

状況整理するために考える項目
  • 転職したいと思った理由
    (何が嫌だったか、何が足りなかったか)
  • 転職における希望
    (希望の職場・給料・通勤方法、やりたいリハビリ、先輩の数)
  • 転職をしたら何をやりたいか
  • 何月までに転職したいか
  • 自分の能力は何か
    (これまで経験した疾患や実際に改善したこと、得意な疾患)
  • 苦手なことは何か

自分の状況整理のやり方については、「転職前に必見!能力の棚卸しのやり方について」の記事で詳しく解説しています。

棚卸しテンプレシートもあるので、よかったらどうぞ!

そして、自分の状況整理のときに絶対やるべきことがの2つあります。

必ず「見える化」すること

具体的に考えること

振り返りに必要な「見える化」

「見える化」は紙に書く・携帯のメモ帳など、なんでもいいので目に見えて手元に残るようにしてください。

転職活動は長いと半年ほどかかります。

そもそも何で転職したかったんだっけ?

このように自分の方向性がわからなくなることはよくあるので、振り返るために「見える化」は必要です。

具体的にしておくことで後で楽になる

例えば、「なぜ転職したいか」に対して

今の上司と考え方が合わなくって。

これは具体的とは言いません。

「どんな」考えが合わなかったのか、具体的に掘り下げることが大事です。

上司とリハビリのアプローチに対する考えが合わなかった!
あと休みの日も仕事をするような環境は嫌だ!!プライベートも両立できる職場に転職したい!

この様に考えを整理しておくと、

次の転職先のイメージが湧きやすくなります。

「どんな職場なら自分は満足するんだろう?」と悩む必要がありません。

その③.選択肢を知る

ここでいう「選択肢」は2種類あります。

「作業療法士の就職先」の選択肢

「作業療法士が仕事を探す方法」の選択肢

選択肢を知らないと、目の前の方法に飛びついてしまいます。

必ず、どんな場所・方法があるのか理解して、選択できる立場になってから転職活動を始めましょう。

作業療法士の就職先

先ほども少しご説明しましたが、

OT の就職先は病院だけではありません。

  • 病院
  • 介護施設
  • 小児施設・訪問
  • 訪問リハビリ
  • 精神科クリニック・病院
  • 一般企業
  • 専門学校(講師)
  • デイサービスセンター
  • 小規模多機能

専門学校の求人票を見て就職すると、ほとんどが病院への就職になります。

しかし、世の中に作業療法士さんが活躍できる場はたくさんあるので、転職活動の前に、

「自分はどんな仕事ができるのか」視野を広げましょう。

作業療法士さんの仕事については、「作業療法士の職場あれこれ」でも詳しく解説しています。

仕事を探す方法

初めて転職する作業療法士が転職先を探すとき、

転職エージェントや先生に頼ることがほとんどです

しかし、転職先を探す方法はこれ以外にもたくさんあります

  • 転職エージェント
  • 転職サイト(オファー型)
  • 転職サイト(自己応募型)
  • ハローワーク
  • 病院や施設のHPから自己応募
  • 知人や先生の紹介

仕事を探す方法も自分に合う合わないが意外とあります!

どんな種類があって、どんな方法で転職先を探すことができるのか。

これについても、選べるように必ず理解しておきましょう。

それぞれのデメリット・メリットをまとめた記事で詳しく解説しています。

その④.スケジュールを組む

自分の状況が整理できて、転職の流れを理解。
そして転職先のイメージ・転職方法の理解ができたなら
実際に転職のスケジュールを組んでみましょう!

まずはゴールから決めるのがおすすめです。

「転職先を決めるのは◯月くらい」と大雑把に決めましょう。

転職の流れが理解できていれば、
転職先が決まるまでに何が必要か想像できるはず

ゴールから逆算して、「いつまでに何を決めるか」考えていきます。

すると、

こんな短期間で仕事しながらの転職しんどいなあ。もっと長期間でゆっくり探そう!

このスケジュールだとゆっくりすぎるかなあ。
早く次の職場を見つけたいから、3日間で時間を詰めて求人検索をしてみよう!

自分の希望が浮き出てくるので、微調整してどんどん細かいスケジュールを作れるはずです!

あくまで目安を決めるのが目的なので、絶対にその通りに活動する必要はありません。

転職スケジュールの上手な組み方については、また別の記事で解説していきます。

その⑤.実際に行動に移してみる

ここまでくれば、あとは実際に行動してみましょう!

あれ、結局何から初めれば??

こんな方はその①からもう一度振り返りましょう。

作業療法士の転職で成功する人と失敗する人の違いは?

転職したいけど、変な職場に転職したらどうしよう?

転職を決意、手順を理解しスケジュールをうまく組んでも失敗する人はいます。

なぜなら、無意識のうちに次の様な行動をしているから!

思いつきで行動、即決断

よし!!転職するぞ!
とりあえず応募しよう!
あ!ここ良さそう!面接行ってみよう!

「とりあえず」

「何となく良さそう」

この様に、理由や考えを持たずに行動する人は必ず失敗します。

特に

内定もらったから断りにくいなあ…
良さそうな職場だし、ここに決めちゃおうかな!

この様に、「断りづらい、良さそうだから」という理由で転職先を決める人は意外と多いです。

面接先や入職を決めるときは

初めに状況整理で決めた方向性・希望が叶っているか

その職場で具体的な興味・やりたいことが浮かぶか

これらをよく考えて行動に移しましょう。

OTによくある「素直すぎる」ことでの失敗

これはまたミマの主観も入っていますが

作業療法士さんは、素直で性格の良い方が多いです。

そして、転職が初めてなOTさんは騙されやすいです。

この転職先は滅多に求人が出ないんですよ!
今、応募を決めないと後悔しますよ!

転職エージェントのこんなお世辞に引っかかってしまう場合もあります。

これは断じてOT さんが悪いわけではありません。

しかし、転職を失敗しないために、

人の言うことを鵜呑みにせず、一度自分で調べてみる・疑問を持つ癖をつけておきましょう。

滅多に求人が出ないの?公式のHPにはずっと募集があるけど…?
病院の担当者に電話して聞いてみよう!

転職は自分の将来なので、最終的には自分で何でもやる気持ちが大事です。

考えているだけでいつまでもやらない

今の職場ほんまあかんわ!
転職したいな〜!

当たり前ですが、これを永遠言い続けている人は転職できません。

お!この求人いいな〜!
まずは履歴書で応募か…
今日はしんどいしまた明日!

もちろんこんな人も永遠に転職できません。

初めての作業療法士の転職を成功させるには、転職エージェントは登録しておくべき

転職エージェントは、うまく使えばかなり便利なサービスです。

大手で言うと、PTOT人材バンクPT・OT・ST WORKERなどがあります。

転職活動はやることが多いので、仕事をしながらやるとかなりしんどいです。

しかも、初めての転職となると

容量が掴めなかったり書類作成につまずいたり。

今この場でいきなり「職務履歴書を書いて」と言われても書けませんよね。

そんなときに無料で転職のノウハウを教えてくれるのが、転職エージェントです。

ただし、デメリットもたくさんありますので必ず利用には注意が必要です。

メリットやデメリットについては>>「【元社員が解説】リハビリが転職エージェントを使うメリット5つ【失敗しない選び方】で詳しく解説します。

大手転職エージェントの公式HPはこちらです。

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最後に、転職を決意したら成功するためにどうすべきかまとめ!

転職の流れ、自分の状況を「把握と整理」

転職にはどんな選択肢があるのか「知る」

実際に予定を立てて「行動」

自分の意見を大事に、疑問を持って「判断」する

初めての転職は、視野を広げて選択肢をたくさん知ってください。

判断力をつけて、絶対に後悔しない転職を目指しましょう。

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