今回はこんなお悩みを解決します。
明日病院へ見学へいきます!まだ受けるかわからないけど、次の面接のためにも印象を良くして見学を終えたい。見学や見学中の質問のポイントを教えて!
本記事では、理学療法士の皆さんが施設見学で好印象を残しながら、自分の聞きたいことが聞ける方法をまとめました。
この記事を書く私は、1年で100名のリハビリ転職者を支援していた元転職エージェントです。
採用側・求職者側の両サイドを見てきた経験をフル活用して、みなさんのお役に立てる内容をご紹介していきます。
リハビリ職の施設見学では、みなさん多くが自分の印象を気にしてしま、いリハビリ室を眺めるだけで見学が終わってしまいます。
しかしそれだと「こんなはずじゃなかった!」と早期退職に繋がる可能性大です。
無意味に短期間で転職を繰り返すことは、履歴書の行数を無駄に増やし今後のキャリアに響く場合があります。
この記事を読んで、「ここでよかった!」と転職後に満足できる施設選びをしましょう。
もし「このタイミングの転職は正しいのかな?」と悩んでいる人は「理学療法士辞めたい」を解決!離職率や辞める理由も紹介【転職の基準】を読んで、転職するタイミングを客観的に検討してみるのもおすすめです。
では、ご紹介していきましょう。
目次
まずは見学する際のマナーについて。
結論、見学ではよっぽどの失礼をしない限り面接をお断りされません。好印象を残すのも下記で紹介する少しのプラスアルファーで充分です。
よっぽどの失礼とは、
- 遅刻・突然日時の変更
- 言葉遣いが悪い・返事をしない
- 私服・金髪・派手なメイクで行く
など、どう考えてもおかしい対応のことを指します。
どれも常識の範囲ですので、社会に出て仕事をしている方には難しいことではないでしょう。
礼儀正しく愛想よくすればまず大丈夫!!あまり周りの目を気にしすぎず、見学に集中しましょう!
そしてプラスで以下のようなことを意識しておくと、採用担当者から「今日見学に来た人よかったな〜」と好印象をもらえます。
その①.当日は受付ではなくリハ室に直接行くようにする
見学の日時調整をする際、受付やエントランスなど待ち合わせ場所を指定されます。
そのとき可能であればリハビリ室へ直接伺うと申し出ましょう。
施設見学は専門の担当者ではなく、施術を行っているリハビリスタッフが担当しているため忙しい仕事の時間をこじ開けて案内をしてくれます。
わざわざ迎えに来てもらわずリハビリ室へ直接行くことで、少しの手間を減らすことが目的です。
施設により病院内見学→リハ室見学の流れの場合もあります!ちょっとした気遣いレベルなのでこれは無理強いしなくても大丈夫です。
その②.持ち物・服装は面接と同じで清潔感を意識
たかが施設見学であっても、担当者はあなたのことをよく観察しています。
服装・身だしなみはもちろんですが、見学中にメモをとって話を聞いているだけで「熱心な人だ」「うちに興味があるんだな」と印象を残すことができるでしょう。
まだ面接受けるかわからないのにそんな印象残しても意味なくない?
こう思うかもしれませんが受けるかわからないなら、受けない場合よりも受けた場合のことを見越して対応しておく方が得をします。
後々面接を受けたときに、「あ!あの熱心な見学者の人ね!」って思い出してもらえるだけで結果が全然違いますよ!
面接・見学での服装や身だしなみについては、>>理学療法士|元転職エージェント直伝!不採用を避ける面接対策【回答例有】で詳しくご紹介していますのでチェックしてみてください。
その③.会場に到着するのは6〜8分前
先ほどもお話ししましたが、見学案内をするのは実際に働いているリハビリスタッフです。
皆さん自分の仕事があるため、やたら早く到着しても焦らせてしまう場合があります。
到着は6〜8分前がベストです。当たり前ですが遅刻は1分でも30秒でもNGです。
その④.見学中はいつもよりオーバーリアクション
見学中は周りのことに集中しすぎて、自分が思ったより声が出ていなかったり返事を忘れていたりする場合があります。
そのため、いつもよりほんの少しだけ大きな声で返事をする・相槌を打つことを意識しましょう。
ちなみに相槌は「うん」ではなく「ええ」または「はい」が適切です。
次は実際に施設見学の際に注目して観察すべきポイントです。
その①.施設全体の衛生面
外見は綺麗な病院でもナースステーションや病室が整頓されていない場合があるため、見学中に確認しておきましょう。
これは単に「綺麗な施設だと働いていて気持ちがいいから」というわけではなく、労働環境が整頓されていないと事故やトラブルにつながりかねない可能性があるからです。
必ずしも整理整頓がなっていない病院がそうというわけではありませんが、せっかく見学に行くのなら横目で確認しておくと良いでしょう。
その②.職員同士のやり取りや声かけ
病院内での他職種との関係性は重要なポイントです。
リハビリ職は看護師・医師よりも低く扱われたりする環境も存在するため、長く勤めるためにも職員同士の挨拶や声かけをしている瞬間を観察してみましょう。
特にリハビリ室内でのやり取りは必ず自分自身も体験するものなので、よく見ておくことをおすすめします。
その③.リハビリ室の設備
これは単純にどのような機械が使用されているか確認しておくことです。
転職後の仕事内容をイメージしやすいですし、わからない器具があればその場で質問しても良いでしょう。
自分がこれまでやっていたリハビリを他の施設ではどのようなアプローチで行っているのか勉強する場にもなります。
その④.患者への対応
こちらは特に患者への姿勢や言葉遣いに注目して観察してみましょう。
施設では患者さんに「タメ口」を使っている施設や、中には自分より目上の方を愛称で呼ぶ風習もあります。
逆に「患者は神様だ」という扱いで、できるだけ要望に答えるという方針の施設も存在します。
慣れない患者対応は後々ストレスに感じる人も多いので、自分自身が許容できる範囲か確認しておく必要があるでしょう。
次は見学中の施設への質問について。
見学に行く人で意外と多いのが、下のような人。
正直、何を聞けば良いのかわからない。でも質問をしないのもな〜
まずはこのよう人のために、これを聞いておけば差し支えないよという質問3つをご紹介します。
見学中の質問を全くしないと「うちに興味がないのかな?」とマイナスに思われがちなので、必ず1つは質問を用意しましょう。
その①.在籍しているリハビリ職について
リハビリ科のPT・OT・STそれぞれの人数・年齢層・男女比などを確認しておきましょう。
よくある質問のひとつなので、採用担当者もすぐに答えられる内容です。
さらに女性ならば長期在籍を視野に入れて、時短勤務の人数・託児所の有無などを深堀して確認するとベストです。
その②.業務内容について
どのような疾患の患者がいるのか・患者の年齢層・1日に担当する患者の数などです。
個人情報の関係などもあるため、疾患や患者については見学に行ったときにしか確認することができません。
毎日行う業務を確認することで、転職後の自分を想像しやすく、見学後の貴重な判断材料となるため具体的に確認しておきましょう。
その③.勉強会について
病院勤務の場合は必ずと言っていいほどついてまわる「勉強会」。
勉強会は回数・時間・内容の違いで労働環境が左右される場合もあります。
転職を考えている人の中には、「勉強会には参加したくない」という気持ちの方もいるでしょうから、強制参加なのかどうかも遠回しに聞いておくと今後の面接への判断がしやすくなります。
嫌そうな雰囲気を出すとマイナスイメージなので、あくまでも興味を持っているように確認しましょう!
次は必ず聞いておくべき質問をご紹介します。
以下の質問内容は転職活動で確認し忘れが多いにも関わらず、早期退職を考えてしまうほど労働環境に影響が大きい内容です。
転職後に「思っていたのと違う」とならないためにも、必ず確認しておきましょう。
その①.労働条件について
労働条件というとたくさんありますが、影響が大きいものとしては【給料・残業・休み】が該当します。
やりたい疾患ができればお給料が低くても大丈夫です!
こう言う人も中にはいますが、今よりも給料が10万円も下がなど生活に支障がでるレベルでは困るはず。
初めは大丈夫と思って働いていたとしても仕事と生活は直結するため、数ヶ月後には気になってくる人がほとんどです。
でも、お金や休みの話って印象悪くなりそうで聞きづらい…
確かに労働条件の話を前のめりにすると「お金目当てなのかな?」「休めればどこでもいいのかな?」と感じられる場合もあります。
前のめりに感じ取られないように質問するときは「枕詞」や「前置き」を付けてから話しましょう!
例えば給料の話だと、いきなり「お給料っていくらくらいですか?」と聞くよりも
今一人暮らしなのですが、お給料って3年経験だと大体どれくらいになるんでしょうか?求人票だと25万円〜35万円と記載がありましたが…。
こんな感じで聞くと「一人暮らしで生活があるんだなあ」とそこまで悪く捉えられません。
これが休日や残業になると、「前の職場では休みがもらいづらくて」など前置きをおくといいのではないでしょうか。
あまり深堀すると印象が良くないので、見学に行く施設の求人票を事前にチェックして、それありきで質問しましょう。
その②.職員同士のコミュニケーションについて
リハビリ職は1人の患者のリハビリに対して多方面からのアプローチを必要とするため、他職種とのコミュニケーションが必要とされます。
せっかく希望の疾患のリハビリができる場所へ転職したのに、職員同士の連携が悪ければ仕事に集中できず、ストレスとなって早期退職につながり兼ねません。
職員同士のコミュニケーションの良さなんてどうやって確認するの?
確かにあんまりストレートに「職員同士は仲悪いですか?」とは聞きにくいです。
ですが、「職員の雰囲気はどんなかんじですか?」「他職種と連携はどのように取りますか?」と言うように質問すれば聞きやすいでしょう。
その③.自分が退職に至った原因になる事柄について
転職した職場で早期退職を防ぐには、前よりも満足度の高い職場へ移ることが重要です。
そのためには何の満足度をあげたいのかクリアにする必要があります。
自分が退職に至った原因となる内容をはっきりとさせ、見学先の施設には同じ不満・不安につながる点はないかを質問で確認しておきましょう。
例えば「終業後の勉強会がサービス残業で嫌だった」場合は、勉強会の有無・参加が必須か・頻度はどれくらいかなどを確認します。
とっさに考えにくい質問のため、前日までに「何が嫌」で退職をしたのか整理しておくことをおすすめします。
ここまでは施設見学のマナー・観察すべきポイント・印象が悪くならない質問などをお話しました。
しかし緊張しやすい・対人が苦手な人は「やっぱり1人で行くのは不安」と感じる場合もあるでしょう。
そんなときの対処法として、転職エージェントに同席してもらうのもおすすめです。
転職エージェント | 特徴 |
---|---|
・20〜30代エージェント多数在籍! ・全国への転職サポート ・面接同行・書類添削など面接対策も任せて安心! >>PT・OT・ST WORKER 登録はコチラ! | |
・医療介護に特化のレバレジーズグループが運営! ・幅広いジャンルの求人有 ・オンライン面談も可能 >>リハのお仕事 登録はコチラ! | |
・LINEでの転職相談◯! ・関東エリアに特化!! ・面接や書類作成が苦手な方へオススメ! >>PTOTキャリアナビ 登録はコチラ! | |
・メドフィット独自の面接対策! ・スピード感◎! ・友達紹介キャンペーン有 >>メドフィット 登録はコチラ! |
転職エージェントが見学に同席すると以下のようなメリットがあります。
- 施設見学の流れを把握している
- 質問の内容を事前にチェックしてもらえる
- 聞き忘れていることを代わりに確認してもらえる
- 事前に施設情報を知ることが可能
しかも無料でサポートを受けられるので、非常におすすめです。
転職エージェントの利用についての詳しいメリットは、>>「【元社員が解説】リハビリが転職エージェントを使うメリット5つ【失敗しない選び方】」にてご紹介しています。
施設見学は転職するかもしれない職場の「生の声」が聞ける重要な機会です。
面接となると書類作成・対策・当日など手間と時間がかかるので、無駄な時間を減らすためにも見学で適切な施設を選ぶための判断材料を集めましょう。
「こうすると印象が悪くなるかも…」と考えすぎるとせっかくの時間が無駄になってしまうため、最低限のマナーだけ意識してあとは観察や質問に注力することがおすすめです。
ポイントを意識して後悔しない転職をしましょう!
今回は以上です、お読みいただきありがとうございました。