今回は、キャリアコンサルタント試験の実務経験証明書の書き方のポイントをご紹介します。
先日、実際にキャリコン試験を実務経験枠で受験してきました!
実際にミマも実務経験証明書を作成したのですが、キャリコン試験を実務経験で受ける人が少ないのか、情報の少なさに非常に困りました。
そこで同じように実務経験で受験する方のために、実務経験証明書の書き方とポイントをまとめました!
そもそも、実務経験枠とはなんぞや?という方は先にこちらの記事をどうぞ!
実務経験の受験は、まずこの実務経験証明書を申請しないとなにもできません。
めんどくさいと思いますが、ぜひ今回の記事を参考にしてください!
目次
実務経験証明書とは、その名の通りこれまでの経験を書面で正式に証明する書類です。
キャリアコンサルタント試験の様に「受験するための要件」があって、実務経験でその要件がクリアされる場合などに必要とされます。
キャリコン試験を実務経験で受験するためには、必要な経験が3年以上必要になります!
実務経験枠については詳しく別記事で書きますので、またご紹介します。
実務経験で受験するには、まず実務経験証明書を申請して許可してもらえないと受験ができません。
ですので実務経験で受験する人は、必ずこの実務経験証明書の作成が必要となります。
キャリアコンサルタント試験だけではないのかもしれませんが、申請したからといって必ず通るとは限りません。
「実務経験に当たらない」とみなされた場合は、申請不可となります。
申請が落ちないように、書き方に注意して作成しなければいけません!
しかし、実例を具体的に書き過ぎるとアウトなようなので、実際に作成してみてここ大事そうだなあというポイントをまとめて書いておきます。
実務経験証明書の書き方の手順についてはこんな感じです。
それでは1つずつ説明していきます。
キャリアコン試験では受験できる媒体が2つあります。
「JCDA(日本キャリア開発教会)」もしくは「キャリアコンサルタント協議会」のどちらかになるので、まずは公式HPから実務経験証明書をダウンロードしましょう。
実務経験証明書の書式はどちらも同じものになりますが、その後の申請方法などの手順をわかりやすくするため、受験する媒体でのダウンロードがおすすめです。
ダウンロードが完了したら、必要事項の記入です。
後ほど詳しく説明しますが、必要事項には主な内容が含まれています。
- 実務経験に該当する期間
- 実務経験を行った場所(会社)
- 実務経験の内容
- 実務経験の中で得られた知識
全ての項目は記入日必須で、書き方次第で申請が通るかどうかも変わるようです。
必要事項が記入できたら、実務経験が証明できる会社に必要事項を記入してもらうよう依頼しましょう。
今勤めている会社であれば、申請書をそのまま持っていけばOKです。
以前勤めていた会社であれば、郵送などで依頼しましょう。
注意が必要なのが、身内が上司や責任者の場合、別途証明書が必要になります。
詳しくは公式HPを参照にしましょう。
会社に記入してもらえば、あとは申請するのみです!
では実際に実務経験証明書の書き方を項目別にご説明していきます。
まず、実務経験証明書の実物はこのようなものです。
クリックで拡大してね!
実務経験は、「複数の会社の経験を合計して3年間分でも可能」なので、複数の会社の経験を証明する場合は1社につき1枚の記入が必要となります!
実務経験証明書で必要な項目は以下になります。
- 在籍期間・所属部署名
- 相談実施場所
- ★職務内容
- ★職務の中で得られた知識
- 確認欄
- その他
特に重要だと思われるのが、「職務内容」と「職務の中で得られた知識」の記入になります。
それでは、1つずつ解説していきます!
あくまでも個人的な解説なので、絶対ではありません!
参考程度に読んでくださいね。
会社に在籍していた期間を正式に記入しましょう。
部署移動を経験しているようであれば、一行ずつに分けて記入します。
事務職を経験してから、人事の経験がある場合はどっちも記入するの?
おそらくですが、実務経験に該当する経験のみの期間でOKです。
事務職の経験を証明しても意味がないので!
在籍している部署名を正式に記入しましょう。
略称はNGです!
職務の内容で大事なポイントは以下の3つです。
- 業務の概要を書くのではなく、具体的な業務内容を記入
- 可能な限り数字や数値を記入する
- 端的にわかりやすく記入する
例えば、【総務人事3年間での経験を証明したいAさん】の場合。
総務人事にて3年間在籍。
社員の相談業務を行う。
このように在籍期間のみを記入するのでは、具体的な業務内容がわかりません。
さらに「相談業務」の説明ができていませんので、このままだと申請が通りにくいと考えられます。
相談対象:社員全員
主な相談内容:ワークライフバランスを中心としたキャリア形成
実施回数:月4回
実施人数:10〜15名
個人的な主観ですが、箇条書きで書くのはおすすめです。
記入のルールとして箇条書きはNGとされていないですし、見やすく文字数も少なく記入できます。
大切なのは、どのような場合でも、具体的な相談人数や相談頻度は数字や数値で記入しましょう。
また、ワードとして「キャリア形成」「キャリアアップ」「相談業務」などの文言は入れておくといいのではないかと思います。
こちらの項目では、試験の主催者側の意図を理解して記入すれば書きやすいかと思います。
そもそも実務経験枠で免除されるものは、「キャリアコンサルタントの講習」です。
講習では、キャリアコンサルタントとはなんたるかを学ぶ場になります。
したがって、実務経験の証明では、
講習を免除してあげるんだから、それなりの知識を持ってるんですよね?
こういう意図に答えなければいけないのでしょう。ですのでただ単に
キャリア支援を行って充実した3年間でした!
こんなアピールをしても意味がありません。
具体的に・重要そうなワードを使用して、しっかりとアピールしていくことが大事だと考えられます。
引き続き、【総務人事3年間での経験を証明したいAさん】の場合で書いてみましょう。
面談を通じて社員のキャリアプランに真摯に向き合うことにより、提案力と傾聴力が身についた。
また、社員の相談業務を行う中で、基礎的な労務や社会保険の知識を学ぶ機会が増え、キャリアプランの提案の幅を広げることができた。
意識したワードとしては「傾聴力」「提案力」「キャリアプラン」などです。
実務経験を通してこれだけの能力と知識が身についたので、私は講習を受けなくても平気ですよ〜!
得られた知識を書いていくときは、この様な思考でアピールしながら記入していきましょう。
確認欄では、実務経験を証明できる会社に在籍していたことを確認してもらう記入欄です。
記入してもらうのは以下の2項目です。
- 記入をしてもらう人:上司・人事担当者・責任者
- 記入内容:部署名・氏名
確認欄は以前まで印鑑が必要だったのですが、2021年から不要になりました。(これは実際に事務局へ確認済)
ですので、担当者の記入のみをお願いしましょう。
必須ではありませんが、控えとして2枚分くらい書いてもらうと安心です!
必要事項の記載ができれば、あとは申請するのみです。
キャリコン試験の実務経験証明書には、「郵送」「インターネット」の2種類があります。
詳しくはJCDAもしくはキャリア協議会のHPで手順を確認しましょう。
申請の受理完了の連絡などはないので、受験票が届いて初めて申請が通過しているか確認ができます。
受験票は試験の1ヶ月前に届き、申請不可の場合は受験料が返還されます。
今回は、キャリアコンサルタント試験の実務経験証明書の書き方とポイントをまとめました。
実務経験証明書を書く手順は以下の4つです。
- 公式HPで書面をダウンロード
- 必要事項の記入
- 実務経験をした会社へ記入依頼
- 申請
実務経験証明書は、正式な数字と具体的な理由を書くように意識しましょう。
キャリアコンサルタント試験は、実務経験枠受験者に非常に厳しいので、実務経験枠での受験はかなり大変です。
まずは受験申請をクリアして、是非ともお金をかけずにキャリアコンサルタント資格を取得しましょう!
以上、読んでいただきありがとうございました!