キャリアコンサルタント試験は独学で受かる?養成講座の費用が高いからできるだけお金をかけたくないんだけど…
今回は、こんなキャリアコンサルタント試験✖️独学に関する悩みを解決していきます。
- キャリコン試験は独学でも合格することは可能か
- 独学でやる場合、どれだけの時間が必要なのか
- 独学で合格できる人の特徴
- 独学で合格できる勉強方法
公式HPのQ &Aなどにある表面的なお話ではなく、独学でキャリアコンサルタント試験を受け一発合格した本人の経験をもとにご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
独学で勉強することを決めていて詳しい勉強方法が知りたい!という方はこちらの記事へどうぞ!
目次
独学合格について解説していく前に、今回はキャリアコンサルタント試験の内容がわからないと話を掴みにくいので簡単に試験についておさらいしていきましょう。
まずキャリアコンサルタント試験は受験団体が2種類あります。
- 日本キャリア開発教会(JCDA)
- キャリアコンサルティング協会
試験開催は年に3回で内容は下記の通りです。
【学科試験について】
出題形式 | 四肢択一のマークシート |
問題数 | 50問 |
試験時間 | 100分 |
合格基準 | 100点満点(2点×50問)で70点以上の得点 |
受験料 | 8,900円 |
【実技試験について】
面接試験 | 論述試験 | |
出題形式 | ロールプレイ (受験者がキャリアコンサルタント役となり、キャリアコンサルティングを行う) ロールプレイは実際のキャリアコンサルティング場面を想定して、面談開始から最初の15分という設定で行います。 | 記述式解答 (事例記録を読み、設問に解答する) |
試験時間 | 50分 | 20分 (ロールプレイ15分、口頭試問5分) |
合格基準 | 150点満点で90点以上の得点 ※但し、論述は配点の40%以上の得点 かつ面接は評価区分「態度」「展開」「自己評価」ごとに満点の40%以上の得点が必要 (実技試験2科目の採点基準) | 150点満点で90点以上の得点 ※但し、論述は配点の40%以上の得点、かつ面接は評価区分「態度」「展開」「自己評価」ごとに満点の40%以上の得点が必要 (実技試験2科目の採点基準) |
受験料 | 29,900円 (実技試験2科目合わせた値段) | 29,900円 (実技試験2科目合わせた値段) |
注意してほしいのが、試験科目についてです。
- 筆記
- 実技(論述)
- 実技(面接)
キャリアコンサルタント試験の試験科目は上記の3科目があり、筆記と実技(論述)が同日程で開催されます。
実技の2科目は同日開催ではないので混同しないようにしましょう。
キャリアコンサルタント試験の最新の合格率は次のようになります。
団体名 | 学科試験 | 実技試験 |
日本キャリア開発教会(JCDA) | 59.7%(前回77.4%) | 62.9%(前回64.4%) |
キャリアコンサルティング協議会 | 63.0%(前回78.2%) | 54.9%(前回57.5%) |
(引用:みんなで合格キャリアコンサルタント試験 HPより)
合格率はこんなもんか〜という目安でOKです。
では本題ですが、キャリアコンサルタント試験を独学で合格することは可能です。私自身も独学で受験・合格しているので実体験を踏まえた上で、ポイントさえおさえればそこまでむずかしくはありません。
しかし、人によっては養成校を利用した方がいいなあと思った理由があるので、次で解説していきます。
国家試験なので仕方がないですが、キャリアコンサルタント試験は傾向や対策をネットで調べづらいという難点があります。
過去問題は公式では過去3年分までしか手に入れることができず、運がよければフリマアプリで入手できますが、それはあくまでも一個人の方の回答となり出品者が合格者とはかぎりません。
さらに論述問題でははっきりとした正解が提示されないので、過去の試験から対策を研究している講師の方の意見をとりいれた方が高得点をめざしやすいのです。
筆記試験も範囲が広く、毎年政府が発行している統計(労働白書など)から問題がだされるので「どこがでやすいよ〜」と教えてもらえる方が正直効率が良いのではないかと運営者は考えます。ですので
高得点じゃなくても合格とれればそれでいい!
資格試験の勉強方法には慣れてるよ!
という方は独学で勉強しても満足できますが、高得点をめざしていたり点数が成績に影響する方は養成校の受験をおすすめします。
高得点とかの問題ではなく、実技の面接試験は養成校を使わないと合格が難しいでしょう。
- 実際の試験も対人だから
- 一人だとフィードバックをもらえない
大きな理由としてはこれらが挙げられます。
例えば、就職や転職で面接試験を受けるとしましょう。
当日質問されそうな内容の受け答えや自己PRなどを一人で練習しても、いざ本番になると想像してなかった質問や臨機応変な対応を求められたりでうまくいかず、不採用になるケースがあります。
キャリアコンサルタントの面接試験もそれと同じで、一人の想像力では対策に限界があり、さらに対人に慣れず不合格になる場合もあります。
なにより、転職面接とは違い、キャリコン試験ではこちらがヒアリングをする側となるので難易度はさらに高くなります。
転職の面接対策で転職エージェントを利用するように、キャリコン試験でもプロである養成校の力を借りることがベストです。
面接試験では印象も大事。思ってたより声が小さい・笑ってるつもりなのに顔が怖いなどは対人でないとわかりづらいのです。
会社名 | 特徴 |
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- キャリコン試験は独学で合格できるしそこまで難しくない
- 高得点をとりたいなら養成校の方がおすすめ
- 面接試験に限っては養成校の利用をした方がいい
ここまでのおさらいはこんな感じです。
ではここまでのお話を踏まえ、運営者の実体験をお話していきましょう。
まず運営者の条件と結果については下記となります。
- 実務経験枠(人材業界の経験)で受験
- 受験は一度のみ、JCDAにて受験
- 学科、実技は一つずつ受験
- 学科試験:70点/100点
- 実技試験(論述):38点/50点
- 実技試験(面接):59点/100点
何を隠そう、運営者は筆記試験がギリギリです。
学科試験は妊娠中に受けたので体調面もありますが、正直のところギリギリに勉強を始めたためこんなことになってしまいました。
そんな私が実際に勉強に費やした時間はこちらです。
- 学科試験+実技の論述:50〜60時間程度
- 実技試験の面接:18時間程度
筆記試験は1ヶ月間集中し1日1〜2時間程度、実技試験も同様に2週間で詰め込み平日1時間・土日2時間を確保して勉強しました。
元々短期集中でがっとやるタイプなのですが、学科試験はもう少し時間に余裕を持ってやればよかったなあと後悔しています。
その後悔を踏まえると、もう一度独学で受けたとしたら学科は最低2ヶ月、実技は1ヶ月程度を目安に動くと思います。
ちなみに養成校の受講時間はこのような平均時間です。
講座実施機関 | 勉強時間(通学) | 勉強時間(通信) | 勉強時間(合計) |
ヒューマンアカデミー | 80時間 | 78.5時間 | 158.5時間 |
CMCA | 110時間 | 40時間 | 150時間 |
JAICO | 84時間 | 69時間 | 153時間 |
LEC | 90時間 | 65時間 | 155時間 |
GCDF | 96時間 | 54時間 | 150時間 |
私の様に要点だけやらずいちからしっかりと教えてもらえるので、キャリアコンサルタントにおける知識をすべて網羅して合格したい!という方は養成校を利用しましょう。
ここまで、キャリアコンサルタント試験は独学で勉強できるが目指すところや人によっては養成校利用をおすすめするという結論で解説してきました。そのため
え…私は独学でやるべき?どっちが正解!?
改めてこう悩む人のために、独学で合格が狙いやすい人の特徴をまとめてみました。
キャリアコンサルタント試験は自力で調べられる情報が少ない&出題範囲が広いので、効率よく勉強しなければ
出題範囲を全部勉強できなかった…
このような事態が発生します。
さらに、論述は明確な答えがない・過去の統計などもチェックする必要があるため、試験に出るポイントを素早く押さえて勉強をする必要もあります。
そのため時間の使い方が上手な人で、普段からわからないことを理解することに慣れている人であれば独学でも問題なく勉強を進めることができるでしょう。
逆にいうと、自分で要点をまとめたり効率のいい勉強法を考えるのが苦手で、単純作業をこつこつやるのが得意だという人は養成校利用の方が理解を進めやすいかもしれません。
資格試験の勉強は、どんな資格であろうが勉強する当人は同じ頭の持ち主です。
そのため資格試験を受け慣れている人(=勉強することに慣れている人)は、自分の中の勉強法が確立している人が多いのです。
勉強法がわかっていれば、試験内容が変わろうが自分のやり方に当てはめられるので、キャリアコンサルタント試験を独学で勉強しても合格を目指せます。
自分の勉強法って何?
私の場合、【テキストを読む→自分の言葉と図で紙にまとめる→人に説明して理解】というワンセットが基本の勉強法です。
こんな感じで、自分の覚えやすい方法や理解できないことにぶつかったときの対処法を持っていると、資格試験はもちろん仕事においてもある程度対処ができて便利です。
キャリアコンサルタント試験を機に挑戦してみるのもいいかもしれません。
ここまでのお話を踏まえ、独学でキャリアコンサルタント試験の勉強を志す方への注意点もお伝えしておきます。
これは実体験ですが、私は学科試験の団体による試験範囲の違いを知らず、試験前日に大慌てしました…
私のような方はあまりいないと思いますが、各受験団体による試験範囲は必ず読んでおきましょう。
キャリアコンサルティング協議会 | 日本キャリア開発協会(JCDA) | |
論述の出題方式 | 事例記録を使用。 キャリアコンサルタントの意図や受験者自身が考える問題、今後の進め方を問われる。 | 逐語記録を使用。 2つの逐語記録の違いや応答についてや今後の具体的な展開方法について問われる。 |
面接の評価区分 | 「態度」「展開」「自己評価」 | 「主訴・問題の把握」「具体的展開」「傾聴」 |
今の時点では「評価区分?なんぞや?」となると思いますので「内容が違うんだな〜」ということだけは把握しておいてください。
前述でもご説明しましたが、独学で要点だけ抑えてやると知識に偏りが出てしまいます。
キャリアコンサルタントにおける理論をいちから勉強したいという方は養成校を受講しましょう;
最後はキャリアコンサルタント試験を独学で勉強するときにおすすめのテキストをご紹介していきます。
実際に試験勉強に使ったものばかりなので、参考にしてみてください。
ランダムで問題が配置されているので、電車の移動時間などにひたすら問題を解くのにピッタリ!私は試験勉強の最後の詰めとしてこの一問一答を2周しました。全体的として満足の内容ですが、誤字と問題の重複が気になるところ。テキストもついており、内容自体に間違えはないので対策本としては安心して利用できます。
同じ出版社の実技試験バージョンです。私の場合は過去問を解くために活用して、前述の解説などはあまり使用しませんでしたが、コンパクトにわかりやすくまとめられています。
他社と比べて値段が高めですが、テキスト・一問一答・問題集・模擬問題の内容を考えれば納得の価格。私も対策本はこの1冊のみで勉強しました。さらにみん合は公式ブログで試験情報・問題解説・勉強方法を公開しているので、独学者にはありがたい情報源になります!
キャリア教科書と合わせて使うと効果的な問題集です。巻末には便利な「オリジナル模擬試験」も掲載されており、問題集はこれひとつ買うとかなりの満足度を得られます。
では最後に独学で私が勉強した方法をご紹介していきます。
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A:受験可能です。
ただし実務経験がない場合は養成講座を受講する必要があります。
A:ハローワーク・人材紹介業関連、学校教育機関などが多いです。
人の将来設計や職業相談に関する悩みを解決する手助けを行う仕事となるため、人事・総務関連の職業選択にも活かせるでしょう。
私の様に転職系のライターとして活躍する場合もキャリアコンサルタントの資格は非常に役立ちます。
A:正直なお話、そこまで影響はありません。
キャリアコンサルタントを取ったからといって年収は飛躍しません。
あるとすれば会社員の場合、資格手当が数千円〜1万円程度もらえるくらいです。
あくまで今の仕事の幅を広げる、なりたい仕事に就く目的として取得するものだと認識した方がいいでしょう。
今回はキャリアコンサルタント試験を独学で合格できるかどうかの記事でした。
- キャリコン試験は独学で合格できるしそこまで難しくない
- 高得点をとりたいなら養成校の方がおすすめ
- 面接試験に限っては養成校の利用をした方がいい
- 学科は2ヶ月、実技は1ヶ月が最低期間
- 資格試験に慣れていたり、インプットアウトプットが得意な人には独学がおすすめ
キャリアコンサルタント受験を決めたら早めに受験の準備をしましょう!下記もよければ参考にしてみてください